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◆朝が無理なら職場で
「簡単ストレッチ」の著者で運動神経生理学が専門の桜井静香さんは、便秘の解消にストレッチをすすめる。
腸を刺激してぜん動運動を活発にしたり、リラックスして腸の緊張を解きほぐしたりできるという。
桜井さんが「30秒でもいいから試してほしい」と推すのが朝のストレッチ。
目覚めた後のベッドの上でできる。
基本動作は、腸を中心に体を伸ばす運動。腸が比較的偏っている左側の伸びを多めにすると効果が
出やすいという。
朝にやると、朝食後の排便を促す。空っぽの胃の中に食物が入り、腸を刺激し便意をもよおすことから、
朝決まった時間にトイレに向かう習慣がつく。
どうしても朝が忙しいという人は、夜寝る前、ベッドの上で試す手もある。
体のエンジンを始動する朝とは違い、夜はブレーキをかけるよう、リラックスを意識しながらする。
息を3秒かけて吸い、5〜6秒かけて吐き出す、おなかを使った深い呼吸を心がけるとよいという。
職場でできるものもある。
息を止めず、反動をつけずにゆっくりと、痛いと思ったらやめる。
ストレッチは万能ではなく効果には個人差がある。
多くの女性の悩みを聞いてきた桜井さんは「一度やってみるとスッキリする。習慣づけてほしい」と話す。
便秘で気をつけなければならないのは、ガンなどの病気で腸に物理的な障害ができているケース。
食事改善やストレッチでも治らない。「(期間や症状など)気になる人は一度、専門医で診てもらったほうがよい」
と、荻原達雄・准教授はアドバイスする。
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